前回の修理内容
前回は、ISCVの清掃と点火プラグ、イグニッションコイルの交換を行いました。
ここまですれば、殆どの方が完治しているのに私のスクラム(エブリィ)くんは直りませんでした。
しかし、ここで諦めていては何のために軽バンを買ったのか分かりません!
安く、趣味を充実するために買ったのに、お金をかけて修理しては意味が無い。
どうしても、自分で修理しコストを抑え、その余剰金でキャンピング仕様に
したいのです。
修理については、当てが外れたため、どのようにすれば良いのかもう見当が付きません。
あらゆるパーツが潰れているのではと、半分ノイローゼ状態になりそうです(笑)
そこで、原点に返りどの様な症状で有ったかよく考えてみる事にしました。
検 証
走行しだして10分を過ぎたころから、交差点等で止まった時にアイドリングが妙に下がりエンジンが止まりそうになる。
→ エンジンが暖まったら異常が出る。
この状態で、再び走りだすためアクセルを踏みこむが加速せず前に進まないのです。
その時、思い切ってグイッとアクセルを踏み込むと、何とか勢いよく前に進むこ事が出来るのですが、その後低速で走行すると、やはりアクセルの量よりスピードが出ないのです。
→ アクセルの踏み込み量とスピードが合致しない。
ちなみに、高速など速度が出ている状態では何とか走るのですが、若干パワーが出ていないような感じでした。
→ 高速走行時は、そこそこ走る。
これらを参考に該当しそうな部位を確認して行くことにしました。
手順3、ブローバイガスの清掃
本当に何が原因か分からないので、コストのかからない所から行う事にしました。
エンジン内部の清掃は、エンジン添加剤で一応クリーニング中!
前回は、スロットルボディーの清掃もしてます。
ならば、その周辺のブローバイガス関係を清掃する事にしました。
前回、エアーフィルターを交換した際に、交換前のフィルターがブローバイガスで
コテコテになっているのを思い出したのです。
一通り吸気から排気(ブロバイ関係ですが)を綺麗に清掃すれば、良いかも!
ブローバイガスは、吸気側にホースが引かれており再び、新しい空気と共にエンジンに入り再燃焼する仕組みとなっています。
いわゆる、ガスの詰まりか?
そう思い、ホースを外しクリーナーで清掃
すると、汚いタールの様なものが洗い流されてきました。エンジンの出口もクリーナーで清掃、綺麗になったので、またもや試運転!
ダメダメ、ダメ!
直りません(涙)
アイドリング不具合の症状としては、エンジンが温まってから発生します。
普通エンジンが温まると調子が上がるのは経験してます。
温度が上昇して不具合になるのは、オーバーヒート位なのです。
サーモスタッドか水温計自体が悪くCPUが誤動作しているのか?
そもそも、スクラム(エブリイ)には水温系が付いてません、だから正常か分からないのです。
正常な部品を交換しても、コストばかりかかり直らないので、とりあえずクーラントの状態を確認しました。
ある程度走って症状が出たので、ボンネット内にある、クーラント(冷却水)の
タンクを確認しました。
普通です!
意外とクーラントは綺麗し、通常状態でした。
オーバーヒートなら湯気位でますよね!
オーバーヒートが原因ならリザーブタンクが煮えたぐったり、クーラントがなかったりとか、停止時暖房が効かないとかあるのですが、何もない。
と言う事で、こいつは様子見、おそらく正常だと判断しました。
手順5、スロットルポジションセンサーの確認
大体の人が、イグニッションコイルの交換で直っており、これでダメなら
CPU交換だとか、ミッション不良だから載せ替え等、色々と書かれていました。
すべて、10万円以上はする大修理です。
そんなの無理です!
半分泣きそうな気持
ちでいると、スロットルポジションセンサーなる物を書き込みで見つけたのです。
確かに、症状としては踏み込んだ時に、前に進まない!
つまり、アクセルの動きをCPUが把握していないのではと考えたのです。
センサーはどこに有るかと言うと、スロットルボディーについてました!
ちなみにバキュームセンサー?とか色々付いてます。
先走り、何気にスロットルポジションセンサーを外しましたが、
注意してください!
そのまま外して付けるだけではダメなのです。
調整が要ります。
バルブ全閉状態で、電圧計を確認しながら、0.78V~0.83Vの間でセンサーを調整します。
まずは、センサーを外す前に、電圧計で測定して規定電圧が出ているか確認すれば良いのです。
ちなみに私のは、良好でした!
エンジンが低温時は良くて、温度が高くなったら抵抗値が変わり異常電圧が出ているのかと両方確認しましたが、若干の変化はあるものの、正常値でした。
動画はこちら
そして、手順4、5を終えた後であるアイテム(道具)を見つけたのです!
手順番外 OBD2スキャンツール
こいつは優れものですって、前からあるのは知っていたのですが、高価だし普通はディーラーや車屋さんしか持ってなかったのであきらめてました。
技術の進歩ってすごいですね!
めちゃ安くで売ってるやん!
1500円~3000円 である!
お小遣いで買えるやん!
とりあえず、密林でぽちっとし購入したのでした。
買った後で気付いたのですが、少し前までスズキの軽自動車はプロトコルが特殊でスキャンツールに対応していなかった様でした。
でも今は、有ります!
結構色々データ見れます。
水温の状態や、スロットルの開度表示など有るのです。
使い方は簡単、車のOBD2コネクターにスキャンツールを差し込み、携帯とBluetoothで繋ぐだけ。
後は、対応しているアプリを開き自分が見たい情報を表示させれば良いのです。
ちなみに、ターボ車などはブースト圧なども見れるのもありサブメーターとして使用している方も沢山います。
むしろ、サブメーター用ですね。
異常を調べるだけなら、あまり使わんしもったいないけど、サブメーターとしても使えるので、楽しいアイテムが増えたのと一緒です。
買って損はないと思います。
アプリを変えれば表示も変わり結構楽しめます。
実は、前にも一度外して、センサーの汚れ具合を確認したのです。
綺麗の一言!
焼け焦げて汚れているでもなく、破損しているでもなく綺麗です。
なので、こいつを交換する気には全然ならなかったのです。
なんせ、部品が高い!1万円は軽く超えます。
ディーラーで交換してもらったら、3万~5万はかかりそうです!
しかし、色々と調べているうちにある事に気付きました。
O2センサーは低温時は動作しないらしい?
温まったら動作する。
→ 温まったらアイドリング不調になる!
しかし、センサーは綺麗!
他にもセンサーは色々有りますし、クランク角センサーなんかも悪くなるみたいです。
そこで、ヤフオク等で出品されている、OEM品の安い部品を見つけたのです。
しかし、イマイチ信頼性が低いので、見合わせていたのですが、半年保障の文字が目に
入りました。
万が一不良品でも交換してくれるのか、と言う事で一つ4000円ほどのセンサーを
購入、交換することにしました。
純正品と比べて、約三分の1の値段、安い!
部品は簡単に交換できます。
動画はこちら
エンジンのプラグ交換並み、若干外すのに力が要りますが、スクラム(エブリィ)の場合、作業性の良い位置にあるので上からでも、下からでもどちらからでも交換できます。
当然交換後には、学習機能をリセットする必要があります。
私の場合、作業前にバッテリーのマイナスを外して放置、部品交換後バッテリーを接続し
エンジンをかけ無負荷状態(エアコン等なし、アクセルも踏まない状態)で10分以上
学習させるのです。
他にも方法があるようですが、うまくいかず、いつもこの方法です。
最後の望み、こいつがダメなら次は、別のセンサーを調べるのか!!
と考えつつ試運転!!
かなり長距離を走り確認です(用事を兼ねて!!)
高速にも乗って確認、気持ちフケが良いような気がしました。
でも高速は大体は問題ないのです。
アクセルを戻し、低速になった時こそが問題!!
高速を降り、一般道へすぐに信号に引っ掛かり停止。
うーん、今のところ問題なさそう?
またゆっくりと発信し、普通に走行。 普通に走行?
信号で停止、また普通に走行! 普通って、直ってるやん!!
直りました。O2センサーが原因でした!!
こうして、スクラムくん(エブリィ)のアイドリング不具合は完治したのでした。
総 評
アイドリング不具合の原因は、ネット等で調べたところ色々ある様です。
場合によっては、複合的な物もあると思います。
今回、調べた個所については、実際にここを修理したら直ったという方がおられ、それらを参考にしています。
私の場合は、最後のO2センサーでしたが、この症状の時はISCVを疑う様です。
エンジンが温まったら症状が出る場合は、O2センサーから交換しても良いかも
しれません。
しかし、それで直らない場合は、私と同じ手順を1から踏むしかないかと思います。
当然、ディーラーに出せば一発で直るかもしれませんが、直らない場合は、中古で買った値段以上の修理代が掛かるかも知れません。
私が、不具合を調べるうえで、役に立ったアイテムはOBD2スキャンツールです。
たった2000円ほどで、車の情報が見る事ができ便利です。
特に、原因が特定できない時には役立つこと間違いなしです。
これで私も、このスクラムくんに乗って酒旅にようやく出れるよになりました!
中古の軽バンもDIYで楽しく快適に乗っていくために、また情報が入手できましたらお伝えしたいと思います。